
「停電のとき、スマホの充電どうしよう……」とか、
「キャンプで電気毛布使えたらいいのにな〜」って思ったこと、ない?
いざと言う時のシチュエーションや、趣味でも活躍するポータブル電源が実は役立つんだよ。馴染みないものでもあるから私がわかりやすく説明するね。
▶ ポータブル電源ってそもそも何?どう使うの?と気になっている方
▶ 防災やキャンプ用に1台持っておきたいけど、選び方が分からない…という方
▶ ットで見かける専門用語やスペック表に「なんとなく難しそう」と感じている方
▶ ポータブル電源の基本的な仕組みや使い道
▶ 自分に合ったポータブル電源の選び方・見るべきポイント
▶ 購入後の後悔が防ぐためのよくある失敗例、注意点
ポータブル電源とは?
ポータブル電源とは、持ち運びが可能な小型の蓄電池です。内部にリチウムイオンバッテリーなどを搭載し、家庭用コンセント(AC)、USB、DC端子などさまざまな出力に対応しています。
一見モバイルバッテリーと似ていますが、出力できる電力の大きさ、対応機器の多さ、そして容量の違いから、より本格的な電源供給が可能なのが特徴です。
防災時の非常用電源、アウトドアシーンでの電源供給、さらには在宅ワークでの予備電源としても活用が進んでいます。
ポータブル電源と蓄電池の違い

用途・設置場所・容量の違い
蓄電池とポータブル電源の大きな違いは「用途」と「設置の仕方」です。
項目 | ポータブル電源 | 蓄電器 |
主な用途 | 持ち運び・非常時 | 家庭の電力補助 |
設置方法 | 携帯型/屋外使用OK | 屋内に据え置き (主にソーラーパネル等の蓄電用) |
容量 | 数百Wh〜1,000Wh前後 | 5,000Wh〜10,000Wh以上 |
家庭用蓄電池と併用できる?導入時の注意点
併用は可能ですが、電力の変換効率や出力の安定性が異なるため、目的に合わせて選ぶのが基本です。
また、災害時の備えとして考える場合、持ち運びができる点でポータブル電源が優位なケースもあります。
ポータブル電源と蓄電器のメリット・デメリット
項目 | メリット | デメリット |
ポータブル電源 | 軽量・可搬性・コスパが良い | 容量が限られる/連続使用時間に注意 |
蓄電池 | 大容量・家庭全体をカバー可能 | 初期費用が高額/設置工事が必要 |
モバイルバッテリーとの違い
モバイルバッテリーとの最大の違いは「電力量」と「出力端子の種類」です。
項目 | ポータブル電源 | モバイルバッテリー |
主な用途 | スマホやタブレットの充電 | 家電製品までカバー |
容量 | 数千〜数万mAh | 数万〜十数万mAh(Wh換算) |
出力 | USB中心 | AC・DC・USBと幅広い |
重さ | 数百g程度 | 数kg程度 |
つまり、ポータブル電源は「より高出力・大容量・多用途」に対応した電源装置といえるのです。
ポータブル電源はどういうときに役立つ?~具体的なシチュエーションと活用法~
ポータブル電源が特に力を発揮するシーンは、大きく以下の3つに分けられます。
1. 災害時の非常用電源
停電が起きたとき、スマートフォンやLEDライト、ラジオ、電気毛布など、最低限の生活インフラを支える電源として活用できます。冷蔵庫や扇風機、Wi-Fiルーターを短時間動かすことも可能です。
子供がいる家庭だと、電源が使えない状況になると大変なので、役立ちますね。
参考リンク:経産省「災害時の電源確保ガイド」
2. アウトドア・キャンプ用途
電気毛布や電気ケトル、ポータブル冷蔵庫などを使えることで、アウトドアの快適度が大きく向上します。ソーラーパネルとの併用で、電源確保が難しい場所でも安心です。
特に冬場のキャンプは格段に寒いため、テント内の安全な温めの手段としても大活躍。
3. 在宅ワークや家庭内のバックアップ電源
パソコンやWi-Fiルーター、スマートスピーカーといった機器は、今や日常生活や仕事に欠かせない存在です。特に在宅ワークでは、わずかな停電でも業務が止まり、大事なオンライン会議に出られなかったり、作業データが消えてしまうリスクもあります。
そんなとき、ポータブル電源があれば、ルーターの稼働でインターネット環境を維持できたり、PCへの電源供給で仕事の中断を最小限に抑えることができます。機種によってはUPS(無停電電源装置)のように自動切り替えができるモデルもあり、急な停電でも安心です。
また、家庭内の防犯カメラや冷蔵庫の一時稼働にも使えるため、災害時だけでなく日常の備えとしても心強い存在となります。3. 在宅ワークや家庭内のバックアップ電源
パソコン、Wi-Fiルーター、スマートスピーカーなど、ちょっとした停電時でも業務を中断せずに済みます。
どんな種類のポータブル電源があるの?
ポータブル電源は主に、搭載されているバッテリーの種類によって次の3タイプに分かれます。
リチウムイオンバッテリータイプ
最も一般的で軽量・高容量。充電回数も多く、バランスのとれた選択肢です。
多くの市販製品はこのタイプ。
リン酸鉄リチウム(LiFePO4)タイプ
サイクル寿命が長く、安全性も高いのが特長。価格はやや高めですが、長期使用を前提にするならおすすめ。
鉛蓄電池タイプ
昔からあるタイプ。重くて寿命も短いですが、価格が安いため一部の用途では採用されています。
どれくらいの容量が必要?

用途に応じた容量の目安を把握しておきましょう。
容量(Wh)と使いたい家電の関係
容量(Wh=ワットアワー)は「どれだけの電気をためられるか」を表します。
例 ) 400Whのポータブル電源で、40Wの電気毛布を使えば、約10時間(400wh/40w=10h)稼働できます。
下記、それぞれW数を製品カテゴリーごとに確認をしました。
家電製品 | 必要な出力(目安) |
---|---|
スマートフォン充電 | 約5〜10W |
ノートPC | 約30〜60W |
電気毛布 | 約40〜70W |
小型炊飯器 | 約300〜500W |
ドライヤー | 約800〜1200W |
容量が大きくなるほど重く・高価になります。持ち運び頻度や使用目的を明確にすることで、無駄のない選択ができます。
災害時に備えるのではあれば、一般的に”72時間の壁”などと言われ、最初の3日間は人命救助が優先となる為、自分で備える事が大切ですね。
充電方法(ソーラー対応?車でも充電可能?)
ポータブル電源を選ぶとき、「どこでどうやって充電できるか」も重要なポイントです。とくに災害時やアウトドアでは、家庭用コンセントが使えないケースも想定する必要があります。
主な充電方法は、以下の3つです:
充電方法 | 特徴とメリット |
家庭用コンセント(AC) | 一般的な方法で、最も安定して短時間で充電できる。約4〜8時間で満充電になるモデルが多い。 |
車のシガーソケット | 外出先でも充電可能。車中泊や長距離移動中に充電しておけるのがメリット。エンジン停止中は使用NG。 |
ソーラーパネル充電 | 災害時やキャンプ中など電源がない場所でも発電できるのが最大の強み。日照条件により時間は変動。 |
最近では、3つすべてに対応したモデルも増えており、使い方の幅がさらに広がっています。
特にソーラーパネル対応モデルは、環境への配慮や長期的な電力確保の面でも注目されています。パネルは折りたたみ式で持ち運べるタイプもあり、防災リュックと一緒に保管しておくと安心です。
一回フル充電してから放置した場合の放電速度と保管の注意点
ポータブル電源をフル充電したあと、使わずに放置しておくと、少しずつ内部の電気が自然放電によって失われていきます。
製品にもよりますが、おおむね1ヶ月で2〜5%程度の自然放電が起こるとされています。これは、バッテリー内部でごく微量の化学反応が進行するためです。 仮に新品のポータブル電源であれば、一度満タンにしてから10か月間の放置でたまっている電気の50%は自然放電されています。
また、長期間使わない場合は「50〜70%程度の残量で保存」することが推奨されています。 これは、満充電やゼロに近い状態で放置すると、電池内部の化学反応が進みやすくなり、バッテリーの劣化を早めてしまうためです。 中間の残量で保管することで、セルのバランスが保たれ、電池寿命を延ばすことができるのです。特にリチウムイオン系の電池では、この保存方法が効果的とされています。
安全に使うための注意点
- 屋内では換気を忘れずに:一部の製品は発熱を伴います。高温多湿な場所での使用は避けましょう。
- 使用中の充電は基本的に避ける:製品によっては同時充放電で発熱・劣化が進む場合があります。
- 子どもの手の届かない場所に保管:誤操作や感電のリスクを避けるためにも、安全な場所に保管を。
- 定期的に充電状態をチェック:長期保管中も月に1度は残量を確認し、必要に応じて充電しましょう。
参考リンク:国民生活センター:ポータブル電源の安全使用に関する情報
まとめ:まずは基本を押さえておこう
ポータブル電源は、防災やアウトドアで非常に頼もしい存在です。
ただ、種類も容量もさまざまなので、まずは「どういう場面で使いたいか」を明確にするのが大切です。その上で、容量や出力、安全性、保管方法などの基本を知っておくと、無駄な出費やトラブルを避けられます。
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